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イマサラ

腐向け/R15/DRRR!!・K66・TIGER&BUNNY中心/いろんな妄想ダダ漏れな欲望全開。

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【病兎虎】 黒猫

どうしようもない、独占欲。




今日で何日目だろう。

俺がアイツの【猫】になってから。





●黒猫●





バニーのベットの上で、俺はボーっと天井を見ている。別にしたくて寝ころんでいる訳じゃない。

   【緑のベルトに、銀の鈴】

今、俺にはこんな色の首輪が付けられている。この首輪の鎖の端は、このベットのヘットボードの柱。
そう、俺は動けない。
鎖の長さからして動けるのはせいぜいこのベットの上。

「あー、腹減ったぁ…」

誰も居ない部屋に、俺の声が虚しく響く。





どうして俺がこんな目に遭ってるか。
正確には分からないが、確か……三日くらい前だった気がする。

  バニーが、壊れた。

笑える『壊れた』じゃない。本当にイかれちまった。
元から独占欲が強すぎるヤツだったのは知ってた。俺が少しでも自分以外の人間に関心を持つ事を許さない。
俺が誰かと何処かに行くのにも一々嫉妬して来た。
それは仲間のヒーロー達に対してまでも及んでいたから相当だろう。
―アナタは僕のそばにいればいいんですよ虎徹さん。離れないで下さい。
毎日聞かされていた言葉。裏を返せば『自分以外に近付くな』。
それに、気付けば俺の言葉なんて全く届かない状態になっていた。

   長い間の我慢が限界に来たのか。
   ついに三日前になって。
   俺が他人と喋る事さえ、許せなくなったらしい。

仲間と呑みに行った後、家に帰って玄関を見たら。
バニーが立っていた。
合い鍵を持っているんだから中に入ればいいのに。
声をかけても何も返って来ない。不審に思った。

そして……。





まだズキリと痛む腹部に目をやる。完全に痣になっちまってる。
暗くて表情が良く見えなかったのは本当だ。
俺は突然腹を蹴られて、泥酔していたのもあって不覚にもそのまま気を失った。
そして気付けばこの有様だ。家から担いで運ばれたのだろうか?

――ベットに首輪で繋がれて…





◆◇◆





バニーには俺が【黒い猫】に見えてるらしい。
いや、少しおかしいか。一応人間には見えているらしいけど、猫と【認識】されているみたいだ。
だから与えられる食事もミルクばかり。

最初は抵抗した。繋がれてるのは首だけだ。首輪も鎖も壊せばいい。
解放されて空いている手で思いっきりヤツを殴ったりした。こんなのはただの誘拐だ。
だけど全てが無駄だった。能力を出しても俺の一分とアイツの五分の差は歴然過ぎた。
結局ズタボロにヤラれた上に、抵抗したら分それ以上に酷い仕打ちにあった。

   本人曰く、【しつけ】。
   一般的に見て、あんなもの強姦以外の何でもない。

攻撃で散々ボロボロになった身体を、更に夜にお構いなしで責め立てられ、ぐったりしながら朝を迎える。
大抵目を覚ますとバニーは居ない。身体も拭かれていて、シャツ一枚だけど一応着ている。
夜の痕跡は、自分の身体の怠さと凄まじい痛み。
夢かと錯覚しそうにもなるが、現状からしてそれも無理な話で。
結局この首輪が外される事はなく、今に至る。

  俺の存在は今外では、どうなってるんだろう。
  お互い仕事はあるしヒーローとしても出動要請は有る筈だ。だけど俺のコールはアイツに奪われて分からない。
  ロイズさんはバニーがどうせ口車でなんとでも言ってそうだけど、他の奴らはどう思っているだろう。
  外では多分…風邪やらなんやらで休んでる事になってるんだろうか。

デスクの仕事したいなんて思わないけど、外には出たい。
俺は、市民を守る【ヒーロー】なんだぞ?
…暇だ。

「クゥ~ン」

最近バニーが買った犬が起きたらしい。

  かちゃっ。

首輪を外して犬をケージから出して抱き上げる。
そう、首輪は外せる。
だって俺は人間だし。指だって五本、きちんと使える。これは電子ロックでも爆発する首輪な訳じゃない。
ペット用の、ただのベルトなんだから。
バニーが仕事でがいない時、こうやって外してバレない程度に家を歩く。
食べ物に手を付けると直ぐにバレそうだから、空腹は水分で紛らわす。牛乳だけで生きていけるか。
まさか食べ物に不便な状況になるとは思わなかった。

「なぁワンちゃん。俺もお前と一緒の立場になっちまったみてぇ…」

そう、俺は今、バニーからしたら一匹の猫。【ペット】なんだ。
だけどこの犬からしたら、まだ俺は【人間】でいるらしい。ペロぺロと俺の手を舐めている。
コイツは…いつまで俺を【人間】だと思ってくれるだろうか。





◆◇◆





バニーが帰ってくる時間。不規則だけど、今までの一緒に行動してきた事を考えれば大体想像は付く。
俺はまた自分に首輪を巻いてベットに寝そべる。

 シュンと、音を立ててバニーが帰ってきた。

そして真っ先にこの部屋に来る。足早になってるのがよく聞こえる。
俺に、会いに来る。

「バニー…」

にっこり笑っているバニーに対して、背中に薄ら寒いものが走る。
【猫】になる前は、【人間】の俺に向けてくれた笑顔。どうしてこんな事になったんだ。
バニーが俺の喉元を撫でる。
悲しくも無いが、涙を流す。

「ただいまコテツ。良い子にしてた?」

撫でるその手に残っている引っ掻き傷。
昨日だったか、俺が付けた傷。

「なぁ、バニィ…」

涙を流している俺を見て、その笑みが増した。どうして喜ぶのかは、理解なんてしたくはない。
何で俺が涙を流しているか、分からないみたいだ。
コイツは順調に騙されている。

「あぁ、お腹が空いた?待ってて…すぐミルク持ってくるから」

   もうミルクなんかいらねぇよ。
   それより。

「バニー…これ外して…」

   出来るだけバニーの好みに合わせて。
   涙を流して。弱々しく。
   そう、今俺は【可哀想な猫】なんだから。

俺の言葉にバニーはまた、ニッコリ笑った。


 「首輪つけておかないと、迷子になったら誰かに連れ去られてしまうだろ?」


そう言いながら愛しそうに首輪に触れる。連れ去ったのはお前だろうが。
今日も外してくれないのか。
自分でも外せるけど、バニー自ら外して貰わなければ意味が無い。
自分で外したって。外に出たって。俺に自由なんて無いのだから。

「もう…バニー以外の人と話したり出かけたりしねぇから…」

《そうしないと、お前は壊れちまうんだろ?》
だけど俺の言葉は伝わらない。

「コテツは良い子だね」

そう言い残して、俺のミルクを取りに台所に行ってしまった。
もうぶっ壊れてる相手に、こんな心配なんてもう無駄か。



ったく、涙が止まる代わりに溜息が出る。今日もイカれ具合は絶好調か。
こうなったらまた首輪を外して殴り合うしかないのか?だけど負ける事は目に見えている。
だったらバニーがいないうちに出ていけばいい。
…そう、勝手に出ていけばいいじゃないか。

  だけど、しない。

まぁいい。
俺はもう外界から隔離されたんだ。
もう少しこのままあいつの【可愛い猫】でいてあげよう。


   あいつは俺の身体を捕まえている。

   だけどあいつの心は
   俺が握っている。


「ははっ、くっだんねぇ!!!」

【今の状況】を楽しんでいる、俺もバニーの事言えねぇよなぁ?
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プロフィール

寅丸

Author:寅丸
アニメが終わってからデュラの存在を知った可哀想な感じの人。原作しか知りません…orz。きっと静雄と派生が好きだと思う。ケロロは電波黄色と喧しい。10年目でいきなりハマった。なので【今更】。ピクシブ  呟き

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