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イマサラ

腐向け/R15/DRRR!!・K66・TIGER&BUNNY中心/いろんな妄想ダダ漏れな欲望全開。

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【T&B】この二人だって、ガチで怒ります【ヘタリア】

クロスオーバー第三話。
楓無双が大炸裂!!



・・・・・・

「お父さんっ!!」
「楓っ!?本当に来てたのか!!」
「当たり前だよ!!お父さんが大変な時にジッとなんてしてられないもん!!」

ヒーローズが菊と桜によってダイソンの掃除機並に根こそぎ萌えを吸い取られていた頃。
クソスーツや時間軸等は【大人の事情】と言う大いなる力により無限の彼方へ消し去られ、鏑木親子はアポロンメディアの屋上にて再会を果たしていた。
だが虎徹は無事な楓の姿に安堵しつつも、抱きしめることが出来ない。愛する娘は今の自分の状況を…

「あ、あのな楓っ…お父さんは今…っ」
「あのさぁ!!あんな大嘘信じる訳が無いでしょ!?っていうか信じてたらこんな遠いトコまでわざわざ来ないよ!!すんごい疲れるんだから!!」
「楓…」

弱気な父の姿に楓がビシッ!と言い放つ。

「『家族は最後まで信じる』!!お父さんは私が絶対に守ってみせるんだからっ!!!」
「~っ!!」
「そ、そりゃぁ…お父さんが【ワイルドタイガー】ってお婆ちゃんに聞かされた時は吃驚したけど…。でも私はヒーローのお父さんを誇りに思う。お母さんだってそうだよ!」
「かっ、楓ぇえええ!!!!」

その一言で一気に安堵したのか、虎徹が漸く楓を抱きしめる。強く、強く。愛する娘は自分を信じていてくれる。

「ごめんなっ!今まで隠しててごめんな楓!!お父さんずっと…ずっと隠しててっ!」
「もー、泣かないでよぉ…。お婆ちゃんも、村正おじさんも、それに天国のお母さんも。みんなお父さんの家族で味方なんだから!!!」
「うんっ、うん…っ!」

堰を切ったかのように涙を流す虎徹。今までの不安や恐怖が、一気に崩れた。そして、同時に力も漲ってきた。
もう、怖いものは何も無い。自分には【家族】という絶対的な味方がいる。

「それにね?本田さん達だってお父さんの味方だk」
「っだぁ!!!そうだよ本田さんだよっ!!!」
「ふえっ!?」

楓の言葉にガバッ!と顔を上げる虎徹。
その勢いの良さに楓がビビる。

「楓!ココに来る前に本田さん達に会ったのか!?」
「あ、うん…。神社でお参りしてた時に偶然会って…」
「その時の本田さん達ってどうだった?!」
「どっ、どうって…いつも通り…だったけど?」

フワフワでのっほほ~ん♪特に桜だ。二人共いつもの着物姿に危機感ゼロモード。
楓が会った時には確かに【いつも通り】の穏やかな二人だった。だが虎徹が見たのは穏やかな雰囲気をした【別人状態】の二人だ。
バッチリと軍服を着て突然現れたのだ。しかも武器と救急セットを装備して。

「本田さん達に会ったの、いつだ?」
「いつって、ここに来る直前…。神様にキッチリ【決意表明】してきたから!!本田さん達に神頼みの意味を教えて貰って、余計にしっかりとって!!」

ここでもやっぱり本田邸の二人が出てくる。

「あーっとぉ…楓ぇ、そのぉ…何でお前は【安産祈願】の神社に行ったんだ?…お父さん、子供は孕んで無いし孕めないんだけど…」
「はっ?てか『お父さんが妊娠』とか、なに気持ち悪いこと言ってんの?出来るモンなら弟が欲しいから産んでよ。【お父さんの安全】をお願いしたの!!」
「あっ、あぁ!!そうだよな!?うん御免!!お父さん色々ありすぎてちょっと混乱してたみたいだからっ!!!」

ー良かった、娘は自分のご懐妊祈願で願いに行ったわけではなかった…。
取り敢えずそれは良かったし、考えてみればそれが当たり前だ。自分の混乱具合はもはやピークやキャパなどとっくに超えているようだ。勿論【本田邸の二人】のせいで。
何だか良く分からないが、これからあの二人にはあまり楓を会わせない方が良いのだろうか?と考えていた途端。


   バキィン!!!
 
『「えっ?!」』

ガラスか茶碗でも割れるような音と共に、二人の目の前で空間が引き裂かれ。

『『「うわわわっ!!!!????」』』

  ドサドサドサ!―どっすんッ!!!!

盛大に大人数が慌てる声と、何かが大量に落下した音。

「さぁ皆さん、着きましたよ」
「あらあら楓お嬢様に虎徹様!無事に再会を果たされたのですね!お怪我も無さそうで何よりで御座いますv」
『「本田さん達っ!?」』

現れ出たのは全てを巻き込んで絶好調に突っ走っている菊と桜。それに加えて見事に巻き込まれてメンタルをズタボロにされた+@なヒーローズ。
ストンと綺麗に着地をした二人とは別に、ヒーロー達は着地失敗でピラミッド状態に折り重なり声も出せない。何せ一番上にロックバイソンだ。早くしないと圧死が免れない。

「全く、ヒーローの癖に着地もろくに出来無いんですか?無様ですねぇ…」
「仕方有りませんよ。空間移動は皆様初めての体験で御座います故」
「ルーラとかの方が良かったですかねぇ?」
「そちらの方が着地は危のう御座います。それに【タイバニ】ってスクエニ、スポンサーに入っていましたっけ?多分止めて正解ですよ」

とか何とかいいながらも、カメラの連写とムービーは止めない二人。
ドラクエの呪文を唱えればそれが実行出来てしまう、これぞ【オタク大国・日本】の御業。
ぶっちゃけ二次元にあるものなら、何でも引き出せてしまうのでやっぱり菊は【神】なのだ。恐ろしい程の。

「ほっ、本田さん!?菊さんも桜さんもどうしたんですかその格好!?」

楓があまりの事に吃驚して虎徹にしがみつく。特に桜はキッドからの雷撃を喰らっているので軍服がボロボロだ。


  『「コスプレです☆」』
  「…………」 

  
清々しいほどいつもの笑顔で言い切った二人。
その一言で【たった今、目の前で起こった現象】を全て流してしまおうとでも言うのか。流石にあまりにも無理過ぎる。
それに、どうやら二人がいつもと違う。見た目もそうだが…何というか、テンションが。
普段は落ち着き払い所作もゆっくりノンビリしている二人だが、今はどう見ても【テンションバリ高モード】に突入している。確変連発激アツモードだ。

「てか桜さん怪我は!?どうしてそんなっ」
「あぁ、コレは少々転んでしまいまして。怪我は有りませんから心配はいりませんよ」

改めて桜の洋服ズタボロ状態に吃驚してタタッ!と駆け付ける楓に、にっこりホッコリ笑う桜だが。
アチコチ焦げまくっていて、無理だろう…その言い訳…。

「てゆーか本田さん達ってマジで何なの?!あと何で連れて来るんだよ全員と…なんか黒いバニーと黒、ぃ…」

逃してくれたのに、どういう魔法か連れてくるだなんて。
だが怒声を菊に向けるが虎徹の声はどんどん威力を失っていった。

「……。ソレってまさかの、【俺】?」
「えぇ、此方の黒い方が貴方の代わりの【ワイルドタイガー】です。どうにも設定は『正体不明で本来の姿はヒーロー達も知らない』と言う事になっているようです」
「あンだよそれ?!俺が【ワイルドタイガー】だぞ!!??」
「ですから気になるんですよねぇ中身。区別を付けるために『ブラックタイガー』。我々は『エビ』と呼んでいます」
「『エビ』って…」

もう一体何がなんだか。
自分が逃げている間に話が進みすぎている。しかも解説は無い。話はどんどん進んで行くが、もう流れに乗らないとついて行けないので鏑木親子はツッコミを放棄する事にした。





◆◇◆





「このっ、殺人鬼がっ!!!!」
「バニー…」

最初に声を出したのはバーナビーだ。フェイスカバーを上げて思い切り睨んでいる。超ド近眼の癖にフェイスカバーも眼鏡も無しでちゃんと判別出来ているのか…。
…とか言うツッコミは菊も桜も黙りつつ、他のヒーロー達も二人のやり取りを見ているようだ。

「お前がサマンサおばさんをっ…絶対に許さない!!」
「……。黒いスーツなんてお前に似合わねぇよ。それに…やっぱお前に【忘れられた】のが、一番堪えるな…」
「黙れっ!!貴様なんか知るわけ無いだろう!!!」

バーナビーの怒声に虎徹がハンチングを少し下げる。
日本二人組は【THE・バカップル修羅場Ktkr!!】と、いつも仲良しカップルの違った一面にホクホクだが楓がいるので一応ムービーだけにして動かず黙っている。叫びたいが黙っている。
そしてバーナビーファンの楓と言えば……

「……、ちょっと良いですか。バーナビーさんってお父さんとバディ組んでたんですよね?」
「こんな場所に子供が居ても危ないだけだ!君は早く離れろ!!ソコにいるのは殺人鬼なんだぞ!?」
「なら…私は【殺人鬼の娘】ですか?」
「なっ!!??娘なら父親の過ちを何故止めなかっ」
「黙れ」


   ビシリッ!!と、完全に空気が凍った。音も聞こえた。
   あまりにも低い声にバーナビーや虎徹以下、全員が固まった。

   ―すいません、今この子、もんのすっごい怖い声、出したよ?


「か、楓…?」
「お父さんは黙ってて」
「あっ、はいスンマセン…」

あまりの顔つきに、虎徹は知恵の逆鱗モードを垣間見た気がした。やはり親子だ。

「バーナビーさん。私は貴方の凄いファンでしたけどたった今、超を飛び越える程【大っ嫌い】になりました。『所詮見た目と中身は別物』と言うことを教えてくれて有難う御座います」

バーナビーを見上げる楓の表情はまさに……キれていた。それに加えて虫けらでも見るような眼で睨み上げている。
流石のバーナビーもこの攻撃に少し怯む。やっぱり正義の壊し屋ワイルドタイガーの娘。眼力は負けを知らない。
そしてエビは動かない。
楓が『フンッ』と一つ鼻で笑い…

「何を勝手に人の家族を殺人鬼にしてくれちゃってんですか?今までお父さんとバディ組んでて、『お父さんがそんな事する筈無い』って事くらい、何で分からないんですか?」
「その人は僕のバディじゃない!!こっちだって家族を殺さっ」
「だから殺して無いっつってるしソッチの黒い『お父さんの偽物』は何なのよ!!?」
「この人が僕のバディのワイルドタっ」
「いい加減にしてよ眼科行けえぇええ!!!!!!バーナビーなんか大っ嫌いっ!!!!」

全部の台詞を楓に被せで黙らせられた。そしてダンッ!!とキれた楓がバーナビーに襲いかかる。ちなみに虎徹とのハグで今の能力は『ハンドレッドパワー』。
突然の子供からの猛攻撃にバーナビーも対抗するが、流石は親子とも言うべきか。取り敢えず、なんか凄い。


   「おっと出ました【楓無双】!!来たあぁああああああ!!!!」
   「楓お嬢様ぁあ!!頑張って下さいまし~!!」


まるで運動会で子供の応援でもするかのように楽しそうな菊と桜は置いといて。
虎徹も残りも、またついて行けずに傍観するしか無い。

「お父さんを悪く言うバーナビーなんか大嫌い大嫌い!!あーもームカツク大っ嫌い!!!言い触らしてやる裏サイトや呟き使ってガンガン悪口言ってやる!!掲示板でも大量に流してやるんだからっ!!!!」
「ちょっ!何なんだ君はっ?!父親を庇う気だったら君も共犯だぞ!!?」
「うっさい!!黙ってとにかくお父さんに土下座して謝れえぇえええ!!!!!」

とにかく子供の攻撃は滅茶苦茶だ。型も何もあったものじゃない。だからこそ次の一手が全く読めない。
しかも能力発動中なのでバーナビーも流石に素のままではアーマーが持たない。だが自分がハンドレッドパワーを出したら楓は確実に怪我をしてしまう。
ドッカンバッキン!と楓が怒りを爆発させている中で。


「何だかやっぱり悪評を広める手口が今時っ子ですねぇ。楓さんも中々、おぉ怖い怖い。怖い世の中に為りました」
「あ、親方様。マベられてる皆様を元に戻さなくては。楓お嬢様は今はマベ能力ではありませんし、どうします?」
「ここはアニメに従って『虎徹さんの説得シーン』で時間を稼ぎましょう。『楓無双』が終わりましたら私か貴女の何方かがイボの所へ行ってタッチさせれば良いだけの話」
「そうですね。説得シーンは感動的ですし…あ、今のうちにアニメの方を見ておきましょう。確かもう最終回放送は終わっている筈です。動画上がってると思いますし」
「リアタイで見れなかったのが辛いですがそうしますか。…あ、虎徹さん」
「へぃっ?!あ、何!?」
「いえ、『何?』ではなく。皆さんに『ご自分の事』を思い出させなければ。皆さん攻撃は出来ない程疲れてますから大丈夫ですよ」

いつの間にかビニールシートを敷いて、ズズーッとお茶を啜りながら【荒ぶる楓無双】を観戦している二人。
もう《ツッコミは絶対に入れない》と決めているので、必死に虎徹がそれをスルーする。そして残りの六人を見れば確かに疲労困憊状態。
…………。
――俺の居ない間に『何を』したのだこの二人!!そして『何を』されたのだこの二人に!!
(口からは出さないからっ!!せめて心ではツッコミをさせてくれ!!!)
こうして虎徹は真横で娘がバディと大バトルを繰り広げている中で、もうグッテグデで付いて行きたくない状態の六人に一人ずつ説得をする事に。
【楓無双】に【それを見守りつつ動画を見ているジジババ】に【感動的説得シーン】。
この三つ巴が一箇所で行われている。

もうこの屋上は今、【カオス】という言葉以外見つからない。





◆◇◆





「はぁ…一方では楓無双。一方では感動の説得シーン…。鏑木親子は本当に美味しいと申しますか、ネタに付きないご家庭で御座いますねぇ…」
「あ、桜ちょっと。ムービーの充電器下さい。流石に切れかけてきました。あと新しいSDカードも」
「はいどうぞ。それにしてもあのエビさん、本当に微塵も動きませんねぇ?『動くキッカケ』は何なのでしょう?」
「よく分かりませんが…。まぁ今は萌えシーンという訳でもありませんし、私達も休憩ですよ。帰ってもう一度アニメを最初から見直しましょうか。今から一話を見たらギャップ凄そうですよねぇ」
「だからと言って14話からも…笑い死にするかと思いましたし。空シス悲恋は泣きましたし……バーナビー様は吃驚するほど廃人になりますし…遊園地デートは虎徹様は何でアレに乗ってでっ、でんっ、わ、をっっ!!!!」
「ちょっ、ソコ言わないで下さいよ!私も思い出してしまったじゃないですかっ!!」

二人が思い出し笑いを必死に堪えつつ、こーんな感じで菊も桜も完璧に【いつものジジババ】になっていた時。


「ーっ!?キャアアァっ!!!!!」
「お嬢様!!??」
「楓っ!!!!」
「なっ?!…タ、タイガーさん…?」

吹き飛ばされた楓を、虎徹じゃなくて『桜が』キャッチした。これは申し訳ないが距離の関係だ仕方ない。
そして楓を吹き飛ばしたのは…

「…ンの偽物がぁあああ!!!!俺の娘に何しやがるっ!!!!」

無言のブラックタイガーだった。
守られたバーナビーも驚いている。とても子供相手に出す力では無い。自分でも吹き飛んでしまいそうな遠慮の無い力だったからだ。
いくら何でもコレは駄目だ。今のは完全なる【攻撃】だ。楓だったからこそ何とか生きていたようなものだ。
その姿に呆然と見ていたヒーローズも意識が戻る。今のは【ヒーロー】としてあるまじき行為だ。
――コイツは、誰なんだ?

「テんメェいい加減にしやがれぇえええええ!!!!」
「虎徹さん抑えて下さい!!生身で敵う相手ではありませんっ!!桜!?」
「承知っ!楓お嬢様大丈夫ですか?!打たれた場所は?!痛みは何処ですか!?」

菊が日本刀で虎徹の動きを抑え、桜が楓をシートに寝かせる。
どうやらバーナビー自身は防戦一方で攻撃らしき事はしていないが、楓自身に武術の心得がある訳ではない。怒り任せの無茶苦茶な攻撃で手足はボロボロだ。
ブラックタイガーからの一撃は的確に楓の腹部を狙っていた。何とか両手でガードはしたが、とても防ぎ切れるパワーでは無かった。

「っ……や、…ぃよ…っ…」
「えっ?」

小さく呟きながら、楓が涙を零す。

「っ…悔しっ…あ、たしっ…あんな偽物っ…、おと、さ…守れ…っ…」

静かな空間の中、悔し涙を流しながら…確かに楓の気持ちは伝わった。



「……。本田さん、直ぐ戻るからちょっくら頼むわ…」
「どうぞ」

菊は素直に刀を鞘に収め、虎徹はタンっと屋上からワイヤーを使い下へ降りた。スーツを取りに行くのだ。
階下で思い切り硝子の割れる音がして…屋上が静まる。

「楓お嬢様、大丈夫ですよ。貴女の【覚悟と決意】はちゃんと神様に届いております。必ずお父様が…虎徹様は無事に戻ります」
「楓さん、神様は嘘を付きませんよ?」

――どうぞゆっくりお休み下さい。
二人がそう言い桜が楓を撫でる。すると楓はスゥっと眠りについた。
そしてソレが二人が正真正銘、優しく微笑んだ最後だ。
もうクスリとも笑っていない。背筋が凍るような笑みも無い。何もかもが凍りついた鋭い瞳に表情。
完全に【日本という国】を、怒らせた。

「桜、虎徹さんが戻り次第場転しますよ。楓さんをお願いします」
「はい」

桜が愛しそうに楓を抱き上げる。

「貴方達も、もう分かっているのでしょう?己の過ち。奇妙な違和感。曖昧な記憶。それに今、こんなに幼い少女が命懸けで父を守るために戦ったのを見て…何も感じませんでしたか?」

全員が沈痛な面持ちだ。
当たり前だ。目の前で11歳の少女が現役のKOHを相手に、少しも気後れせずに正面から立ち向かった。そして…

「ソコのエビ。貴方に謝罪は求めません。バーナビーさん、貴方は少女を遠慮無く蹴り上げたその【黒い塊】を、まだ【相棒】だと言い張りますか?」
「タイガーさん…どうしてっ…」
「喋りませんよそのエビは。意思の疎通など【誰も出来無い設定】でしょう?そしてもう二つ」

菊が刀の鞘をカツーンと鳴らす。良く、響く。

「【KOH】という立場でありながら、良くぞまぁ楓さんが攻撃されるのを見逃しましたね?貴方はソコのエビが攻撃するのを防げました。他のヒーローの皆さんも黙って観戦とは…全く一体どうして可笑しな話ですねぇ?」

真っ直ぐな怒りを灯した漆黒の瞳。
菊も桜も、楓から【宣言】を受け取っているのだ。そして楓は見事全力でやり抜いた。
一ミリも手を抜かずに。全力で。涙を流してまで。

「楓お嬢様。ご立派でした。…我々はその姿、しかと見届けましたよ」

残りは菊と桜。【日本】として【八百万の神】として果たすべき事柄だ。だがそれ以前に『大人が子供を思い切り蹴り飛ばす』というあってはならない状況が、二人を激しく怒りに向かわせる。
静まる屋上で、シュン、と音が鳴る。屋上の扉が開いた。
――本来の【ワイルドタイガー】の登場だ。

「虎徹さん、貴方は許せませんでしょう。しかし本当に許せないのはこの状況を作り出した真犯人のマーベリック。一応皆さんも記憶改竄はともかく、楓さんの姿に苦しんでいます」
「……。コイツらの記憶は、どうやったら戻るか知ってるのか?」
「大抵ベタな直し方は思い切り殴れば戻りますが。【罪人】の元へ行けば確実に。そちらで一気に全てを叩きます。間違いを犯した者は、それに伴う罰を与えるべき。しかしバーナビーさんは何時でも殴れます」
「…あぁ、そうだな…。戻ってから盛大に殴り飛ばしてやる…」

偽物のブラックタイガー以外、全員が狼狽えている。自分達の記憶・眼の前の出来事、全てに混乱している。

「皆さんご存知ですか?」

周りを見渡し、菊がブンッ!と刀を振り鳴らす。
菊の花びらが舞う。

「神を怒らせると【死より辛き永久の苦しみ】が待ち構えますよ。今回【私】は猶予など与えません。楓さんの【願い】を成就させるには十分過ぎる努力を見ました」
「マーベリックへはアニメとは違った【終焉】を与えましょう。皆様も早く戻しませんと、敵様と同じ目に合う事になりますよ?」


   どれだけ苦しんでも、懇願しても、殺してなど、上げませんよ?
   私達はそこまで、【優しい存在】では有りませんから。


「マーベリックの元へ向かいます。私も久しぶりに本気で腸が煮えくり返る思いです」
『「―なっ!!??」』

パチンっ、と菊が指を鳴らした瞬間。
偽物のブラックタイガーは粉々に砕け散り、菊の花に紛れて風に消えた。【モノづくりの国】の力だ。

「あぁ、せめて【ソレ】は虎徹さんに存分に殴らせてやれば良かったですね。すみません、私も腹が立っていますので考えもせず消してしまいまして…」
「…本田さん…」
「皆さん、コレが貴方達が言っていた【ヒーロー・ワイルドタイガー】の正体ですよ。身元不明なのは当たり前。顔なんて出せませんから。そして此方が正真正銘の【ワイルドタイガー】です。見覚えありますでしょう?」
「タイガーがっ…機械…?」
「そんなっ…コレ、アンドロイドじゃぁ…」

驚いているヒーロー達。
それを二人が冷めた瞳で見ながら。


「うぬらは実に下らぬ戯言を、実に単純に植え付けらたのぉ?それでも自ら【英雄】などと語るに落ちるわ」
「元を潰し全てが終わりし時、己がいかに愚かな行動を取っていたか。存分に恥じて詫びなさい」

冷めた口調でその場から全員が消えた。
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プロフィール

寅丸

Author:寅丸
アニメが終わってからデュラの存在を知った可哀想な感じの人。原作しか知りません…orz。きっと静雄と派生が好きだと思う。ケロロは電波黄色と喧しい。10年目でいきなりハマった。なので【今更】。ピクシブ  呟き

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