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イマサラ

腐向け/R15/DRRR!!・K66・TIGER&BUNNY中心/いろんな妄想ダダ漏れな欲望全開。

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【T&B】この二人のせいで、いい話にはならなかった【ヘタリア】

ピクシブ企画での作品です。
【アニメ21話辺りでおじさんが一人逃走劇を爆走しているのを、他ジャンルキャラが助けよう!】
というクロスオーバーです。

うちからはTOPのその他読み物から行ける【ヘタリア】から、連載の菊と桜(腐海の住人)が乱入です。
四話完結ですので宜しければお付き合い下さい。



・・・・・
それは楓が神社にいた時だった。
神様にお願いして行こう。神様なら、きっと聞いてくれるから。

《神様お願い。お父さんは犯罪なんかしない!何かの間違いだからお父さんを助けて!!》

必死の願いが届くか分からない。普段無信仰な自分に調子良く願いなど聞いてくれるか分からない。
それでも、見えない神様にでも、今は必死に縋り付きたいのだ。
勿論神頼み【だけ】なんて事はしない。きっと神様は自分の限界を果たさないのに願いなんて聞いてくれない。
だからこそ……
そう思いながら楓が踵を返し、急いで旅支度をしようと考えていたら。

「おや、楓さんではありませんか」
「お久しぶりです楓お嬢様」
「あっ、本田さん…」

ご近所である本田邸(二人暮らしなのに無駄に大きい)の二人と楓は面識もあり仲もいい。特に桜はこの性格なのでご近所付き合いは超良好だ。年齢不詳な事以外は本当にのんびりして、いつも穏やか。桜は縁側で良く寝ているのを目撃されている。危機感は完全にゼロだ。
二人の声には何も他意は感じられなかった。ただ本当に自分を見つけたから声を掛けたのだろうが、どうしても笑顔になれない。


  急いでいるのだ。それに、今は他を構ってはいられない。何せ父親が殺人犯としてテレビで報道されている。
  それは二人共も分かっている筈だ。もしかしたら二人も自分と父親の事を非難の目で見てくるかもしれない。


楓の頭の中一気にこれだけの事が回る。大好きだからこそ嫌われたくなど、無い。
足を止めたが、とても顔を見る勇気が無い。楓が失礼な事だと承知な上で、このまま走り去ろうと思っていたら。

「楓お嬢様、【急いては事を仕損じる】と言うのは、実は本当なのですよ?」
「えっ?」

ニコニコといつもと変わらぬ笑顔で桜が楓の視線に合わせてしゃがむ。
菊もその後ろでやはりホッと人和みする笑顔で立っている。

「【急がば回れ】。虎徹さんの事は存じております」
「………」

やはり知っていた。当たり前だが、辛い。

「ですがノープランで走り回ることほど無駄なことはありません。それに、先程楓さんは【虎徹さんの事】を必死に神様にお願いしたではありませんか」

菊の言葉に楓が不思議に思う。
――どうして内容まで知ってるんだ?声には出していないのに。

「急ぐ気持ちは分かりますが、どうぞ心は平静を保って下さい。メダイユ地区に行かれるとしても、絶対に怪我などなさらぬよう」
「そうですよ?首都は人も多いですし。もしも虎徹様にお会いした時、楓お嬢様がお怪我をされていましたら、それこそ虎徹様はとても悲しみます故」

全てを見透かすように二人は楓に声をかける。桜は本当に心配なようで楓を撫でるが、決して止める事はしない。
普段の楓なら不思議な事として気付くのだが、この時は頭の中が整理されておらず、二人の言葉を素直に心に聞き入れるだけだった。
……何故だが、スゥっと入ってくるのだ。
そして。



「あの、菊さんも桜さんも…。この神社の神様を信じてますか?」

何故こんな質問をしたのだろう。だけど聞いてみたかった。不明確ながらも信じる人が多いならそれだけ安心出来る。
その楓の質問に、菊が答える。

「知っていますか楓さん。【願掛け】や【神頼み】と言うものは、本来は文字通りの意味ではなく【自分の未来への決意表明】なのですよ?」
「え?そうなんですか?」
「はい。神様が何とかしてくれる、では無く。今から行うことをやり遂げてみせると、神様に宣言するのが本来の意味です。楓さん、」

菊が少し、真剣な表情になる。

「貴女は幼いながらにとても大きな決意表明を神にしました。その意思を貫き通す事は出来ますか?」
「勿論です!!神様だけに頼るなんて卑怯な事しません!!」
「良い心がけです」
「それなら神様も楓お嬢様に負けないほどご加護を示しませんと、神様の威厳に関わって参りますね。これは大変です」

ニコリといつもの笑顔に戻る二人。

「あのっ…」
「大丈夫です。此処で合ったことは全て内緒に致しますよ。そこまで口は軽く有りません」
「ありがとうございます!!……あと、お父さんの事っ…」
「勿論犯罪者などと思っておりません。虎徹さんが行えるような犯罪と言えば精精子供が駄菓子屋でお菓子を盗む程度が限界でしょうし」

菊がにこりと笑いながら冗談めかして言う。それだけでも今の楓にはありがたい。
桜も『その前に安寿様のお説教が怖くて、何も出来なかったではありませんか』とやはりコロコロと鈴が鳴るように笑っている。
この二人は味方だ。楓がそう安心した時。

「ですが楓さん、一つ私から宜しいですか?」
「えっ?はい…」
「もしも虎徹さんが『人殺し』だったとしても、」
「お父さんは違います!!今まで違うって言ってくれてたじゃないですかっ!!??」
「ほら、落ち着いていない証拠ですよ?」

ハッ、と楓が口を止める。
たったこれだけのキーワードにここまで過剰反応してしまうのだ。これからメダイユ地区で父の無実を晴らすにはあまりにも沸点が低すぎる。電車の噂にケータイにテレビにラジオ。情報媒体などいくらでもあり、そこから幾らでもこの言葉を聞くことになるのに…

「ご、ごめんなさい…」
「【ご自分の状況】は把握されましたね?では話の続きです。もしも虎徹さんが『本当に人殺し』だったとしても、必ず貴女は虎徹さんを切り離さないよう」
「……。どう、いう…?」

今度は桜が口を開いた。

「楓お嬢様が虎徹様を大切にされている気持ちは十分に分かりました。ですから…未来はわかりませんが、【家族】であるならば最後まで味方でいてあげて下さい」
「勿論ですよっ!!お父さんは一人しかいないんですから!!」
「そうです。私共もですが、虎徹様がもし犯人であっても『虎徹様が人を殺さなければならない程の重大な理由があった』と、味方になる所存です。勿論それは今までの虎徹様とのお付き合いや性格を考えての事です」
「それ程までに追い詰めてきた相手を殺してしまった。もしそうであっても、貴女は絶対に味方でいられますか?」

   とても重たい言葉だ。
   だが楓に迷いはない。

「味方です。犯罪を正当化は絶対にしません。でも『お父さんをそこまで追い詰めた相手に非がある』と、私はそう考えます。そしてお父さんを責めません」

キッパリと言い切った。意思は固い。

「ありがとうございます、これで私達も安心しました」
「こんなに足止めして申し訳ありません。さぁお嬢様も急いでお支度の方を。安寿様に見つからぬように」
「はいっ!!行ってきます!!」

フワっと笑う二人を後に、楓は急いで走り去った。
なんて事のない問答だったかもしれない。楓には二人の質問意図は分からない。それでも心は十分に落ち着いた。
何故だか【とても大きな味方】が出来たような気分だ。全く焦らない。ただ、信じるのみ。
急がなくては!!





◆◇◆





「さて桜、我々も参りましょうか」

軍服に帯刀姿の菊が、同じく改造軍服の桜に声を掛ける。

「軍服などどれだけ振りでしょう。出来ればもう二度と着たくはありませんでしたが…」

桜も脇差を帯刀し、道場に掛けてあった薙刀を手に菊の方に振り向く。

「小さなお嬢様の大きな願いです。そして【我々の民】に対しての愚行をこのまま見逃せませんし、神頼みもあれだけ強烈にされましたし」
「そして【リアルBL被写体】が消える等と、絶対にあってはならぬ事。…ですよね?」
「そうです」

……申し訳ないが、やはりこの二人は、【いつもの二人】なのだ。
勿論神社で神として聞いていた事、守るべき国の民の事、少女の願いなど、真面目な部分も沢山あるが。
今現在同人のマーケティングで【タイバニ】は非常に熱い。薄い本のシェアは今ブッチ切りでこのジャンルである。色々沢山の意味で、『鏑木・T・虎徹が此処で消える』という事は絶対では無いにしろ出来るだけに避けなければならない。…『フェードアウト』もある意味美味しいが捏造が大変だ。

「それにしても、ネタバレですけどマベられているとは言え…キッドたんの『はぁ?』は、心が折れましたよ私…でも脇チラ最高でした。ご馳走様ですあのシーン」
「私もキッドさんのあの台詞は心に刺さりました…。ですがその前の折紙さんの壁から首だけ出てきた事に《いくら擬態でも…》と少しヒきました…軽いホラーですあのシーン。ですが【公式リンリンコンビの共同戦!】とも非常に萌えましたし…。正直あの場面は萌えていいやら怖いやら…」
「もう面倒なので一気にマーベリックを潰します?他のヒーロー達の出身国が出てくると非常に面倒になりますし」
「親方様!!そんな美味しい所を視聴者の私達がしてどうするのですか!?ソコはやはりタイトル通り【タイガー&バーナビー】で何とかして欲しいではありませんか!!今やルナティックも参戦状態で目移りだらけの最終話目前なのですよ!?」
「っていうか…。正直タイバニは美味しいアニメですが、公式が大手過ぎて本当にコッチのネタに困りますよね…あとルナ語が厨二過ぎて、逆に台詞を考えた方に天晴状態です…」
「ツンデレの男女・ボクっ娘・オネエ・マッチョ・天然・根暗・厨二。それを全てまとめ上げる懐の大きいお父さん。加えてスポンサーとの枕営業ネタまで…。やはり凄いです…付け入る隙もございません…」

はぁ…と、二人がやる気があるのか無いのか当初の目的を見失い気味だが。本当に同人作家にとっては中々大変なジャンルでもある。語り出したら三日徹夜でも終わりは見えない。
作ろうと思えばいくらでもカプが出来てしまい、一体どういう風に【オリオンをなぞらせるか】でも、激しく頭を悩ませる。

「…ま、取り敢えず参りましょう。二次元はまた後にして、今は【三次元での虎徹さん】を助けなければ」
「えぇ勿論です。戦など、何年振でしょうか」

キッ!と二人の表情が変わる。

「…十分に後悔させましょう。我が民に手を出した事。そして『八百万の神』を怒らせた事を」

ビシっ!と格好いい癖に、ボイレコとカメラで全てが台無しだ。





◆◇◆





誰も信じてくれない。
いつの間にか賞金首の自分。そして一番信じていた仲間たちに今、囲まれている。

「どうして俺って信じてくれねぇんだよ!!俺がワイルドタイガーだって!!!」
「大人しくお縄に付きたまえ人殺し!!」
「だからっ…本当に忘れちまったのかよ!!??何でっ…何でだよっ!!」

襲ってくるのは絶望。身体能力は自信があってもやはりスーツも無く六人相手に逃げ切るのは無理があった。
仲間たちは全員自分の確保に躍起だ。それ以前に…
 
  自分の存在が、全て無かった事になっている。

人生も、沢山の出来事も、仲間たちとの思い出も、生まれて今までのことが全て否定されている。
コレほど残酷な事は無い。

「何でなんだよ畜生っ!!!!」

神も仏も信じないー、いるのは悪魔だけだ。
その時、ふわりと桜の花びら達が一気に虎徹を巻き込んだ。

  『「えっ!?」』

その場に居た全員が状況について行けず、素っ頓狂な声を出した。そして桜がハラリと落ちた中からは。

「お久しぶりです虎徹さん」
「微力ながら、助太刀に参りました」
「えっ!?本田さん達っ!?ってか何その格好?!」
「『幼き童女の大きな願い』を受けまして。流石にいつもの着物では戦えませんので動き易いように」
「え、戦うって…えっ?」

突然ご近所さんである本田邸の二人の出現にパニックになる虎徹。しかも軍服姿で武器まで持っている。
なによりいきなり現れたら誰でも驚く。

「なっ、一体…何のNEXTだ!?」

そして残りのヒーロー達も驚く。もはやどんな能力でもNEXTなら驚かないが、やはり瞬間移動はビビる。

「私どもはNEXTではありませんよ。さて、どうやって【我が民】への暴挙の仕置を致しましょう?」
「取り敢えず此処から写真やハンディは少し距離が御座いますし…。あと普通のヒーロースーツ姿なら公式サイトで幾らでも見られますので、やはり【破れていたり破損している】と言う姿が欲しいかもしれません!」
「流石です桜!ソレは良いですねぇ!俄然萌えますね!!ではその方向で参りましょうか!!あ、あと私はー」

現れた割にはキャッキャvと楽しそうに何やらプランを色々立てている二人。
突然の乱入に加えてストーリーをぶった切られ、虎徹でさえどうやって動こうかと迷っていたら。

「君たち二人!鏑木・T・虎徹は殺人犯なんだ!危ないからソコから下がりたまえ!!」

流石はエアーマン。空気読まない。そんなスカイハイが上空から二人に訴える。
正直に攻撃しにくいし、幼い二人(に見える、千年単位のジジィとババァ)はやはり危ない。

「っていうか子供の…しかも女の子を盾にするなんてホンット最低なヤツね!!見難い男だわっ!」

菊が虎徹を庇い、桜がその二人の前に立っている体制になっているので、ファイアーエンブレムが貶めるが。

  「…お二方の発言は、私達を余計に怒らせたいが為の【わざと】でしょうか?」

声を出したのは桜だ。【見た目が幼い】という一つしか無い地雷を見事に踏まれて爆発した。
そのせいか今までふわふわと笑っていたくせに、ゾッとするほど恐ろしい笑顔をしている。それは菊も同じだった。
桜が薙刀をスッと前方のヒーロー達に向ける。

「私は自らお二人の盾となっているだけ。それだけお二人は【守られる価値の有る存在】であり、私は盾となる身なのです。それも分からないのですか?」
「そ、それもって…だってアナタ女の子じゃない!」
「武器を持ち軍服を着ていれば戦場にて女子供は関係ございません。ヒーローにも女性はいますでしょう?あると御思いでしたら痛い目に合われますよ」

そこにネイサンが入っているかどうかは別だが、確かにブルーローズもドラゴンキッドも女子供と思って舐めてかかれば痛い目に会う。

  「【我らの民】への許しがたい暴挙への見返りは、薄い本の中だけでは済まされませんよ?」
  「これからの貴方がたの行動次第ではどんどん厚みが増します故、お覚悟召されまし?」

【薄い本】とは何なのだ!?
取り敢えずソコから気になるヒーロー達+虎徹だが、二人の存在自体も気になって仕方がない。
NEXTでは無いのは発光しないので本当だろうが、だったら本当に一体何者なのだ。【我らの民】と言われてもおおよそ意味が分かるわけがない。

「虎徹さん、楓さんが今こちらに向かっています」
「なっ?!何で楓が!!」
「勿論貴方の無実を示す為です。神社にて決意はしかと受け取りました。だからこそ、私達は楓さんと貴方を無事に合わせるまで戦います」
「神社…?って、あの、家の近くの…」

虎徹が《まさか…?!》と言った顔をしたが、直ぐに菊の笑顔で押しつぶされた。

  …彼処は確か【安産祈願】の神社だった筈…。何をお願いしたんだ楓!?
  えっ、オールマイティにも程がありすぎるだろ今時の神社!!

虎徹は昔、確かに妻の知恵と共に安産祈願で足を運んだ場所だ。楓も知っているはずなのにと、虎徹は心境複雑だ。突然ご近所さんが現れた事に加えて余計に混乱する。
パパは、ご懐妊、してないよ!?

「暫くは桜に任せれば大丈夫です。少しは稼げますのでお茶でも飲みながら治療をしましょう。かなり良い茶葉の一番摘みですので、美味しいですよ?」

そう言いながら菊がポットから熱々の日本茶を取り出して、さも当たり前のようにコップに注いで虎徹に渡す。
いつも見ていた【本田菊】の笑顔とは何かが違う笑顔だ。そして場違いすぎる行動も。いったい二人は…





◆◇◆





ガンッ!と桜が薙刀の柄で地面を叩く。コレでも免許皆伝者でいつでも道場を開ける実力はある。

「これで暫く貴方がたは動けませんよね?私は正しくこちらの虎徹様の味方です。しかしまさか女の私に襲いかかるような真似をするのがヒーローではありませんでしょう?」
「お願いだから退いてくれ!そして退くんだ!!殺人鬼を守るなんて君はどうかしている!!!」
「たった一人を相手に六人で襲いかかる事の方が余程『どうかしている』と思いますが。そして今現在まで捕まえられなかった事もどうかしていませんか?」
「っ…」
「皆様ヒーローの実力が【所詮その程度】だと生中継だなんて情けない姿を良く晒せますね?…己の力量もわきまえずにこの愚行!恥を知りなさい!!」

もう一度桜がガンっ!と柄で地面を叩く。見た目はただの少女で持っているのも薙刀に短刀。それなのにヒーロー達は何も言い返せない。だが桜は取り敢えず菊と虎徹が治療と一服する間の時間稼ぎをしているだけだ。
怒るのが苦手で下手なのでただのポーズなのだが、相当菊からレッスンをさせられた成果は出ている。

「…アンタ、ソコを退く気は無いのね…」
「ありません。退いてはお二人が怪我をしてしまいます」

ブルーローズの言葉に桜が笑顔で答える。

「じゃあボクが行く!女同士だしみんな行き辛いでしょ!?」
「いらっしゃっても結構ですが、この薙刀、本当に斬れますがそれでも来ますか?」
「え”っ?」
「掛かってくるならば容赦は致しませんし、そちらの棍も貴女自身も多分一気に斬り殺してしまいますが。それでも来ますか?」
「ボ、ボクが負けると思ってるの?!子供だからってナめてるの?!」
「いいえ?貴女が強いからこそ、私は『殺さないように』手を抜いて戦えません。そもそも殺さないのでしたら『本物』を持って来ません、という、お話です。それに」

  パンッ!

「…………」
「-と、このように私は現状を考えた結果、フェアプレイの精神は無しで行こうと考えておりますので。それでも宜しければどうぞ」

キッドの顔は真っ青だ。何せ話の途中で何処から出したのか、いきなり発砲されたのだ。しかもホワッとした笑顔で。
まさしく殺すことを厭わない本気であることが、全員に伝わった。この女は、怖い。

「あー…、の。桜さん?」
「はい、どうされました虎徹様?急ぎでしたので簡易な治療セットしか持ってこれず申し訳ございません」
「あ、いやそれは。ありがたい、ん…だけ、ど、ね?」

既に菊から治療も終わり、ずっと後ろから見ていた虎徹。全くついて行けてない。いつも縁側でうたた寝をしていた桜は本当に目の前の桜なのだろうか…
ギャップが、広すぎて、ついて行けない。このご近所さん二人に一体何があったの!?

「親方様、そろそろ準備は宜しいですか?虎徹様もお逃げになる準備を」
「私はいつでも。虎徹さんの体力も戻っています」

そう言えば、と虎徹が思う。さっきまでへろへろになっていた自分が、今や絶好調の時のように力が全快だ。

「菊さん…コレってどういう…」
「『信じるものは救われる』のですよ。さぁ逃げて下さい!巻き込んでしまっては元も子もありません!!」
「楓お嬢様もそろそろ此方に来られるかもしれませんから。どうぞお会いして下さいませ。全てはお嬢様のお陰ですので、しっかりと抱きしめて上げて下さい」

《とにかくこの場からさっさと消えろ》、と急かす二人。
その空気を感じて。。。

「悪い本田さん達っ!!またあとでっ!!!」

虎徹がワイヤーを使いその場から飛び立とうとした時。

「逃さんぞ殺人鬼っ!!」

スカイハイの鎌鼬が襲いかかるが。


  「『神風』」
  「なっー!!??」


菊の一言で、突然もの凄い暴風がスカイハイを襲い、鎌鼬をかき消した。

「私の風がっ?!まさか君も風使いなのかっ!!」
「ですからNEXTでは有りません。が、風は使えますよ?その他色々と。負け戦に出る趣味はありませんので」
「虎徹様は無事逃げたようですし、もう『全力』で参りますので」

【風の魔術師】であるスカイハイよりも強い風を軽々と操るなんて。その上二人は今から『全力』と言った。

「どうせ忘れてしまうと思いますが、一応正体を明かしましょうか?」
「っ、そうでござる!!一体二人は何者でござるか!?」

食い入るようにヒーロー達に睨みつけられる二人。だがそれを上回るドス黒いオーラを一気に出す菊。


「申し遅れました、私は【日本】と申します。オリエンタルタウンも管轄ですのでこの度民を守るために参った次第」
「私は国花の【桜】と申します。どうぞお見知りおきを」


挨拶を済ませて戦闘態勢に入る二人。やはり表情は笑っているが恐ろしく底冷えする。

「貴方がたには十分『ネタになるほどの姿』になって頂きますので、どうぞご覚悟を」
「命を取るだなんて事は致しません。しかし『ガワをズタボロにさせて頂きます』ので、結構本気で来てくださって結構ですよ?」


  さぁ。
  リアルネタになって頂きましょうか?


『「いざ、(同人ネタへの)お覚悟を!!」』
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プロフィール

寅丸

Author:寅丸
アニメが終わってからデュラの存在を知った可哀想な感じの人。原作しか知りません…orz。きっと静雄と派生が好きだと思う。ケロロは電波黄色と喧しい。10年目でいきなりハマった。なので【今更】。ピクシブ  呟き

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