FC2ブログ

イマサラ

腐向け/R15/DRRR!!・K66・TIGER&BUNNY中心/いろんな妄想ダダ漏れな欲望全開。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

#13:鍵の無い檻。美しいなら今死んで、【永遠】にしようか?

粟楠会ってこんなトコ。


今日は週に二三回の【茜の遊び相手】の日だ。
リンネは粟楠邸に訪れ茜の部屋へ行き、同年代の子供らしく子供のような会話を…

「やっぱね?『いざ一人で!』ってなると、得物がスタンガンじゃリーチ短過ぎだと思うなぁ」
「そうかなぁ?」
「うん、だって茜ちゃんが倒したい相手は【大人】だもん。あたしも茜ちゃんも届かないよ」


する訳が無かった。





●#13●




一回二時間のこの仕事。
【茜の壊れた心の修復作業】と言う事で、リンネの設定を『親が同じ粟楠会で同い歳の娘』と境遇を似せて。
親心全開の幹彌が今後の茜の為を思いリンネに依頼した仕事なのだが。

「…おいリンネ」
「何?不貞腐れたいのはコッチなんだけど」

二時間が経ち、いつもなら『親が迎えに来た』とリンネは帰るのだが。
今日は門から出た後にまた逆戻りだ。幹彌に呼ばれて部屋に忍び込んでいる。


「ねーさっさと帰りたいんだけどぉ。茜ちゃんに見送って貰って裏から入るって何なの」
「……。茜はお前を相当信頼してる。お前が帰ってからいっつも楽しそうに話してくれんだけどな?」
「ならいいじゃん。何だよ帰りたいよ」

椅子に座りタバコを吹かす、さっきまで茜と遊んでいた『子供』。
中身が完璧なオバサンなリンネにとって、茜に合わせた会話はや態度は相当選んでいる。
茜は自分の娘でも可笑しくない年頃なので、気を抜けばそういう扱いをしてしまいそうなのだ。

「ちゃんと報告してんだろ?茜は少しずつ改善されて現実を受け入れようと頑張ってる」
「あぁ…」
「全部隠してきたツケはデカいけど、軌道修正は十分可能。下手に非行に走れる歳も金も無いから、こないだは家出程度で収まったし」

その家出の手助けをしたのは同居人な訳だが、リンネは何事も無く話す。
幹彌もリンネが止めもしなかった事にケチは付けない。
付けた所で過ぎた事だし、探すように【依頼】をしていない。リンネは茜が『粟楠会の孫』だからと言って助ける義理など欠片も無い。
ただし、リンネはズバ抜けて悪どい方向に頭が良い。
こうやって『アフターケア』を見越していたような気がしてならないが…


「…リンネ、お前にもう一つ依頼がある。茜の事だ。でもその前に一つ聞きてぇ」
「何だよもぉ。後日じゃダメ?超帰りたいお腹空いた」
「いいから答えろ」

幹彌が完全に若頭の顔でリンネを睨み付ける。
だがそんな強面相手の睨みにも、リンネはただお腹が空いてさっさと帰りたいだけなので一切効かない。
何を睨まれるような事をしたのか?と、だんだん嫌になってくる。


  「お前、茜と何話してんだ?」
  「お年頃の女の子は『パパに知られたくない話』しかしないよ。まぁぶっちゃけ恋バナだよねー。今の子進んでるわ。マジ吃驚した」


チャラけた言葉に凄味を利かせる幹彌だが、リンネはケロっとした顔でサラっと話す。
だが内容までは話さない。
これは【茜とリンネの二人だけ会話】であり、内容報告する必要は全く無い。

「幹彌ぁ、アンタ絶対知らない方がいいよ?『パパ』としてショックバリ高」
「男の話は茜が自分で決めるから口は出さねぇよ」
「ハッ、ぜってー無理だし幹彌親バカだし。彼氏連れて来たら道元と一緒に叩き出すタイプじゃん」
「うるせーな!!…お前、茜に『爆弾の作り方』を話したらしいな?」
「あぁ、何だその話?」
「『何だ』じゃねぇだろっ!!!」

バシーン!!と怒り心頭で机を叩く幹彌だが、リンネは淡々と二本目のタバコに火をつける。
あまりの怒りっぷりにリンネは溜息交じりに紫煙を吐き出す。


「粟楠構成員がいつでも見張ってる訳じゃないんだろ?一人きりじゃ危険だし『いざ』って時の自衛策の一つだ。秘策の作り方だし感謝しな」


リンネが茜に教えたのは【絶対に非合法では無い爆弾】の作り方だ。
ただし『合法か?』と聞かれたら誰も答えられない。でも持ち歩くだけなら絶対に誰も罪には絶対問われない。
材料は全てワークショップで誰でも買える物なので、作り方さえ教えればそれこそ子供でも簡単に楽しく出来てしまう。
二つの物質からの化学反応で起こる爆発を利用した爆弾なので、火薬も一切いらない。
ただし威力は勿論リンネが教えるような物なので全く洒落にならないが。

「頼むからガキの知識越えた事教えんな!!」
「あーはいはいスイマセンね。どーせ作れないって、全部の材料や作成工程教えてないし。途中で爆ぜて怪我するよ。文句終わり?」
「お前!!作ろうとして茜が怪我したらどう落とし前つける気だっ!?」
「作ろうとした茜が悪いね。あたしは『こういう物もある』って話題を出しただけでちゃんと危険性は言った。それでもやったなら【好奇心がバカをみる】って良い教訓だろ」
「んのっ…」
「第一、作ろうなんて思う【状況】を作り出す親が一番悪い。単純に考えて『じゃあ爆弾作ろう!』なんて子どもが思うことかい?」

これだけ大声を出したら茜に気付かれるんじゃないのか。
家なのだから『パパ』で居なくてはいけないのに…と、リンネが詰まらなそうな視線を向ける。
相も変わらず怒られようが怒鳴られようがリンネは自分が悪いとは一切思っていない。
嫌ならこの【依頼】を終わりにすればいいだけだ。
別にリンネだって正直に言えば毎回二時間も子供のお守りなど、金が良いからやってるだけで面倒で仕方無い。
同世代の知識を手に入れるためにファンタジックなアニメを見たりゲームを覚えたりと…結構大変なのだ。


「みーきーやぁ…あたし帰るよ?その【別の依頼】は後日聞く」
「今聞け」
「ヤダ。聞く気も失せるわ」
「茜を幹部四人に会わせてくれ」


  幹彌の言葉に約一秒時が止まって。


「アンタは自分の立場分かって言ってんの?若年性アルツハイマー?哀れな…」
「ボケてねぇよ真面目な【依頼】だ」
「それを真面目に依頼してくるから若年性アルツハイマー?って言ったんだよ…大丈夫?奥さん呼んでこようか?」

何せ幹彌は【粟楠会の若頭】だ。
会わせたいなら自分が連れて行くか四人を家に呼べばいいだけの話。
リンネには話が全く見えない。

「俺が一緒にいたらあいつ等は俺の顔色見るだろうが。親父も駄目だ」
「……。ごめん、だから何の話?」


   こうして結局幹彌から一通り話を聞いて。
   随分金額も弾まれたので引き受けたが、正直リンネの出番は無きに等しい。


「まー…言い分は分かったけどさぁ。でもあたしが一緒でもあの四人はあたしの顔色見るよ?」
「茜が『安心して隣にいられる』のと『四人が媚び売らねぇ』のが残念だがお前しかいねぇ」
「その『残念なヤツ』に余程報酬を上乗せされたいみたいだねぇ?まぁ良いけど本人の茜が行くかだろ」
「連れてけ。なんか言いくるめて」

自棄気味な幹彌にリンネも溜め息が出る。

「組本部なんかに行きたか無いだろフツー…」





◆◇◆




数日後の日曜日。
リンネは茜と約束を付けて一緒に粟楠会本部に来た。
茜が今日来る事は極秘なので二人はタクシーだ。
幹彌は後から来る。ただしモニタリングの為なのでその場には居ないが。
リンネの指示で幹部は四人とも揃えさせ、茜には『ウチのパパが遊びに来ていいって言ってた』と、相当無理のある誘い文句を掛け。

「リンネちゃん…」
「大丈夫だよ!あたし少し面識有るから。全然怖くないよ?」

完全に怯えている茜はずっとギュッとリンネの手を握っている。
到着すれば下っ端だらけで茜もリンネも全く知らないこわーいお兄さんばかりだ。
まぁ一般感覚で怖いだろうな…と、思いながらリンネは茜に笑顔を見せる。
降りれば一瞬『何だ?』という空気になったが、直ぐに茜の存在に気づき全員の背筋が伸びる。

「お嬢っ?!え、こんな場所に今日は一体どうしたんですか!?」
「あ、えっ…と、そのっ…」
「ちょっとー、大声出さないでよ茜ちゃん吃驚するじゃん。あとあたしの存在にも気付け」
「リン、ネ…?」
「そうですリンネちゃんでーす」

茜に少しだけ手を離させて、部下の一人を取っ捕まえるリンネ。
そして小声で。

「今日は幹部四人、揃ってんだろうね?」
「え、は、はぃ。【若頭の呼び出し】っつー事で…でも四人とも意味が分からない様子でしたが」
「教えてないもん。まぁいいわ。じゃあ今から上行くから」
「ちょっ!お嬢もッスか!?」
「じゃなきゃ何故連れてきたし。あ、茜が居ることは出来るだけ他に黙っといて。騒ぐと煩いから」

じゃあ宜しく!と、リンネが茜の元に戻ってくる。

「茜ちゃん、入っても大丈夫だって。さ、上に行こう!」
「えと、その…リンネちゃんホントに上に…?」
「うんホントに。あ、コッチのエレベーターだから」


怯える茜の手を強引に引っ張り、リンネはどんどん突き進む。
今回の幹彌からの依頼は【茜を幹部四人に会わせる】事。
理由は将来的に茜がこの粟楠会において、幹部から舐められた態度を取られないように。
『女の子だから組には関係無い』と、最初から思われては堪らない。現在嫡子は茜しか居ないのだ。
そして『いかに四人が茜をちゃんと扱うか』どうかの見極めだ。
下手に持ち上げない、腫れ物扱いしない、だからと言って見下しもしない。
…と、言う感じで取り敢えず簡単にいえば【四人と茜の仲良し大作戦】という抜き打ち相性テストだ。

(まー、確かに子供出来なきゃ将来は『茜の婿養子が組頭』になるん可能性もある。無関係とはいかない、か…)

これじゃあ茜の初恋相手である静雄が組頭なってしまわないかと思ったり思わなかったり…。
想像すれば、正直良く似合う。


「…ねぇリンネちゃん」
「なぁにー?」
「リンネちゃんは、良く…来るの?」
「んー、良くは来ないかなぁ。たまーに程度」
「怖く…無いの?」

正直全く怖く無い。
何せここは本来の【万事屋】として仕事で来る。
茜の祖父である道元ともタメ口で喋っているようなフランクな間柄なのだから。

「直ぐに茜ちゃんの知ってる人達ばかりになるから大丈夫。幹彌さんも遅れて直ぐに来るって言ってたし!!」
「リンネちゃんのお父さんは?」
「ウチのパパは分かんない。終わるまで待機だと思う」


チン♪と軽い音が鳴り、エレベーターが開く。
そして二人揃って四人が集まっている会議室の前に行き、リンネがバターン!!と一気に開ける。


   「よぉよぉ皆の衆!!茜お嬢様のおいでだ頭が高いぞ平伏せぃ!!」
   「リンネちゃん!?」


あまりの通常運転のリンネに茜はリンネの頭がどうかしたのかと驚き。
中の四人もこれまた不意打ちでの二人の登場に時が止まり。
暇過ぎてプレイしていたマリカのコントローラーがゴトン!と落ちた。

「リ、リンネちゃんダメだよおじさん達忙しいのに!!」

オロオロとどうしていいかと慌てる茜だが、リンネは気にしない。

「マリカで忙しいっておかしいよ。ほれーおじさん達茜ちゃんだぞー?」
「おやおや可愛いお嬢ちゃんが二人も揃って。こんな所にどうしちゃったんだい?」

リンネだけならまだ分かるが、隣には怯えきっている茜だ。
状況が把握できないので、取り敢えず無難な言葉を出す赤林。

「お嬢がココにどうして…。リンネ、どういう事だ?」

早く把握したいので問い詰める四木。
青崎は【茜とリンネ】という両極端を相手に口を開いては怖がらせると黙り。
風本はほぼ面識のない茜の登場に本気で驚いていた。

「マリカ楽しむ幹部って嫌だわー…。つかタバコ消す!換気!!茜ちゃんがいるでしょ!?」

ハッと気付いたのか、風本が急いで換気扇をフル回転にし、吸っていた四木と青崎も急いでもみ消す。
そんな様子を見ていたらリンネのケータイバイブが鳴った。
取り出してみれば送信相手は幹彌だ。到着してモニタリング準備も出来たとの完了連絡だ。
準備は整った。


   「お前ら、ビックリしただろ?」


フフン!と、勝ち誇ったリンネの表情。
確かに全員吃驚した。茜が来るとは不意打ち過ぎる。

「今日の四人の仕事はあたしらリトルレディを楽しませる事。さぁ殿方達、妾達と遊んでたもれ?」
『「はぁ?」』
「まぁこの部屋で出来る範囲で良い。折角マリカあるしそれで遊ぶもよし。お喋りもよし。カードゲームもよし。取り敢えずジュースとお菓子欲しい」
「えーっとリンネちゃん?…おいちゃん達、全く意味が分からないんだけど…」
「【若頭が後から来るからそれまで時間潰せ】って話。下っ端は顔から怖いじゃん?だから四人。あたしに関しては余計なこと言わないでね?」

完全に動けないでいる幹部達と茜を置き去りに、リンネがペラペラと喋ってニッコリ笑う。
茜には分からないが、四人にはリンネの笑顔に裏に激しい殺気を感じていた。
今日のリンネは『茜の友達』設定なのだ。余計な事を喋ったら命は無い。

「よし、説明以上。じゃああたしと…うん、四木かな。ジュース買いに行こう?」
「今部下に買いに行かs」
「行・こ・う?」

言葉の途中でガッ!!と有無を言わせぬ表情でスーツを掴まれた四木。
これは、行かねばならない状況だ。

「えっ?!リンネちゃん行っちゃうの!?」
「うん、直ぐに戻るから。残りは茜ちゃんを退屈させないよーに!あ、折角だしマリカやりなよ風本と」
「俺とお嬢で!?」
「別に何でもいいけど『退屈はさせないように』。じゃあね~、四木抱っこして」
「あ、あぁ…」


こうしてある意味このカオスな状況から逃げられると、四木がリンネを抱き上げて廊下に出る。
そして直ぐそばに居た部下に茜とリンネのジュースを頼み、向かった場所は喫煙所だ。
リンネも茜の手前、今日は一日一切吸えないので今日は中々辛い。

「……で、どう言う事だ。お嬢を連れてくるとか」

キンっとジッポの音を鳴らし、四木がリンネのタバコに火をつける。
リンネも一口吸って、表情が茜用の【子供らしい】から普段に戻る。若干うんざりしながら。

「まー、四木には話して良いと思ったから呼んだんだけど。簡単に言えば【茜と幹部の親睦会】って感じだよ」
「なんだそれ?」
「茜は会長の嫡孫だよ?組に全く無関係でいられない。だからアンタ等と少しでも仲良くってさー。バーイ茜のダディ」
「幹彌さんか…」

四木も困ったな、という表情で紫煙を吐く。
リンネは幹彌がモニタリングしている事は黙っている。

「女だから子供だからって、腫れ物扱いされんのも嫌だろう?だから抜き打ちでこうやってやってる訳。幹彌が居たらアンタ達明らかに甘やかすから」
「だから【代打・リンネ】って訳か。で、俺にはそれを話して良かったのか?」
「茜は四木と赤林は多少懐いてるって聞いてるからね。てか誰にも話さずコレは無理。あたしの立ち回りも上手くいかない」
「今日は本邸通いの時みたいに『お嬢のご友人』ってトコか?」
「そーゆー事。茜も怖がりさんだからさー」

暫くすると、頼んでいたジュースを持って部下が戻ってきた。
赤林にも話していいと言う事で、それを受け取ってリンネと四木が部屋に戻る。

「さて、どんな空気になってるやら…」
「赤林さんがいるから下手な事にはなっちゃいないだろうが…」

ガチャリと開けて中に入れば。


「ちょっ!マジ今赤甲羅とか無しッスよお嬢?!つか早っえ何だコレ?!」
「よーしっ!タイミング見て行くよー!!!」
「お嬢、勝負に情けは無用だよぉ?さて風本くんをぶっ飛ばしてやって下さいな」
「何言ってんスか赤林さん!?信じちゃ駄目だからこんな大人!!」
「吹っ飛べ風本。お嬢に勝つつもりかテメェ?」
「イヤイヤ!?今赤林さんが『勝負に情け無用』って言ったし!何この鬼畜な人達!!」
「まぁおいちゃん達は【鬼】だからねぇ~」

かなり賑やかに二人対戦でマリカで盛り上がっていた。
どうやら風本フルボッコタイムのようだ。

「…心配無かったかな?」
「みたいだな。お嬢が出来るゲームを置いといて良かった」
「まぁ、マリカは本邸にもあったし良く遊んでるから」

リンネが四木から飛び降り茜の隣に座っている青崎の膝に座る。

「わお、茜ちゃん一位じゃん!?てかラップタイム上がってるし!!」
「あ、リンネちゃんお帰り!教えて貰ったテク、すっごく役に立ってる!!」
「リンネお前か!お嬢に高等テク教えたのは!!」
「マリカにテクも何も無いじゃん。それにしても風本の成績ひどっ…はい茜ちゃんジュース」
「ありがとう!次はリンネちゃんもやろうよ!!」

ニッコリ笑う茜は本当に楽しそうな笑顔だ。
そして悔しそうな風本。どうやら教え込んだマリカ技術は相当役に立っている。

「いいよー?じゃあ四人でやろう。青崎と…風本もう一回チャレンジする?」
「ぜぇってぇ勝つ!!やる!!」
「俺苦手なんだよなぁ…」
「ならおいちゃんと代わっとくれよ青崎さん。おいちゃんだって勝負したいさ」
「赤林は次ね?じゃあビリはバツゲーム。ビリが一位にガチプロポーズ!!」
『「げっ!?」』

こうしてキャラ選択をしている間に、四木には赤林に話しておくように指示をして。

「リンネ、流石に膝から降りろ。コントローラーぶち当たるぞ?」
「ちぇ。青崎のケチ」

ゲームスタートだ。


「あー、ホント青崎さん遅いスね。タックルで吹っ飛ぶとか、攻撃する価値もない…」
「煩ぇ風本!これでも頑張ってんだよ!!」
「やったラッキー!スター来た!!青崎、あたしにプロポーズの心構え宜しく!!」
「とか言いながら何でリンネちゃんあたしの方に来るのー!?」
「前にいるからゴメンね茜ちゃん避けれない!!全員爆ぜろっ!!!」


こうして賑やかに勝負を終えた。
着順は…

「あっはっはっはっは!!!!!だ、駄目だ見る前から笑えるっ!!!!」
「黙っとけリンネ!!!!」
「こりゃ見物だねぇ。ちょいとムービーの用意するから」
「か、風本さん…顔真っ赤です…」
「にもなるでしょ普通?!何で青崎さんラストに赤甲羅!?無いッスよマジ無い!!」
「風本がお嬢にプロポーズなんてな。幹彌さんがいたらどうなってたか」
「四木さんニヒル笑いしないで下さい!!怒られるのは提案したリンネでしょう?!」
「はぁ?着順なんか分かんないじゃん。てゆーかあたしが勝つつもりだったんだから」


一位・茜。ビリ・風本。
現在二人を囲んで残りがワクワクしながら見ている。


「あ、の…無理しなくて…」
「駄目だって茜ちゃん!!何のために勝負したか分かんないじゃん!!」
「台詞はベタに『俺のために一生味噌汁を作ってください』がいいねぇ。余計に笑えるから」
「うーわー死語キター!!!風本頑張れー!!!!」

こうして逃げ切れる隙間など何処にもないので。
漸く観念した風本。

「お嬢、手を貸してください」
「あ、はい…」

すっと膝を折り手をとって。


  「俺のために、一生味噌汁を作ってください…」
  「……。お断りします…」


サクっと切られた。


「やーだーあぁぁああああああ!!!!茜ちゃんサイッコー!!!!!」

リンネの大爆笑を皮切りに残りの三人も笑い出す。
コレは、酷い。

「あーもーだろうと思ったぜ!!リンネお前だろお嬢にこう言う風に指示したの!!」
「ヒャッハッハッハッ!!!イエーイ!!ヒーハー!!!!!!グッジョーブ茜ちゃーん!!!!」

真っ赤になり怒鳴る風本よりも倍ほど大きな声で笑い続けるリンネ。
もう止まらないらしい。そのままの勢いで茜に抱き着く。

「わっ、リンネちゃん!?」
「風本も青崎もいい人でしょー!?二人とも見た目怖いけど、中身こんなのだから怖くないんだよ?」
「えっ、あの…」

リンネのテンションにオロオロしてしまう茜。
落差が激しいのだ。もう落ち着いてニッコリと茜に笑いかけている。

「誰でも喋ってみなくちゃ!『暴力団怖い』って言う先入観は当然だけどさ?見てよ。マリカでマジギレする程度の人達だよ?」
「マリカじゃなくてお前の入れ知恵にキレてんだよ!!」
「煩い負け犬。他の組はともかく【粟楠会】は茜ちゃんの味方。家族なの。だからよいしょしたり下手に見下げられたりしないように…」
「よう、に…?」

どうすれば?という表情の茜にリンネが笑う。

「皆とこうやって勝負すればいいんだよ!一緒に遊べば直ぐに友達!」
「友達…?」
「そ。だって茜ちゃん、最初青崎見た時すっごく怖がってたでしょ?確かに普通にしてれば怖い。顔に傷持った厳ついオッサン。まぁ赤林も四木もだけど、青崎は特に」
「悪かったな厳ついオッサンで」
「けど今ちょっと遊んだだけでもう友達。青崎は茜ちゃんと仲良くなれて嬉しい。よね?」

クルッとリンネが青崎を見る。
確かに女子供に怖がられる『いかにも』な外見なのは自覚がある。
だからこそ茜に会わないようにしていたのだが。

「まぁ…怖がらずにいてくれるならそれだけでもありがてぇな…」
「そ…う、なの…?」
「うん。それにココの人だって茜ちゃんに怖がられたり嫌われたら悲しいと思うなー。寂しいじゃん?」
「………」
「パパやお爺ちゃんがずっと隠してきた事の中身って、こんなもんだよ?ネットや名前に惑わされずに、ちゃんと自分で見聞きして判断する事!」

いいかな?と、リンネが茜の手を握る。
落ち着いてきた茜も、思えば最初は確かにリンネが四木と出て行った時はこの世の終わりかと思ったが。
結果は今のとおりだ。一緒に楽しくゲームをしていただけで何も怖くない。


「茜ちゃん、来て良かったでしょ?」
「……。リンネちゃん、もしかしてわざと誘ったの?」
「うん。幹部がこれだけ駄目な大人なんだから、部下なんてもっとバカだよココ?」
「馬鹿とはなんだ馬鹿とは」

青崎がヒョイっとリンネの襟首を掴んで片手で持ち上げる。
だがリンネは笑ったままだ。青崎も笑ったままだ。

「フッ、ガキに負けた癖に…」
「うるせー。負けたのは風本だっ!」
「あんなのただの偶然スよ!!青崎さん敗北フラグしか立ってなかったっしょ!?」
「あーもー服伸びるから離して!!ほら茜ちゃん、次の対戦相手のご指名とバツゲームをどうぞ~」
「え?あ、えっと…じゃあ赤林さんと四木さんと青崎さん!!」
「おっ、ようやくおいちゃんも勝負出来るねぇ」
「私もですか。取り敢えず赤林さんには負けません」
「また俺かよぉ…お嬢酷ぇぜ…」

こうして各自それぞれコントローラーを握る。

「よし!俺外れた!!」
「風本は心の修復作業の為にわざと外してくれたんだよ。茜ちゃん優しいから」
「マジで粉々だ!!お嬢頑張ってくださいよ!?また一位通過で!!」
「あ、茜ちゃん。罰ゲーム決めてないよ?」
「あたしが考えるよりもリンネちゃんが考えるほうが楽しいもん。なにか無い?」
「そーだなー…」

何故そんな大事な事をリンネに考えさせるんだと、四人の心が凍りつく。
ロクな事は言わないし、さっきよりレベルアップした事を言い出すだろう。

「じゃあ茜ちゃんより下位の人間は【茜ちゃんをお姫様抱っこ】。もしくは【幹彌に『娘さんを僕に下さい』】のどっちがい」
『「前者で」』
「即答かよつまんないなー。じゃあ茜ちゃん頑張ってね!こんなおじさん達叩きのめすんだ!!」
「うん、頑張る!!」

こうして第二ラウンドスタート。
リンネはこっそり電話を掛けに部屋から出た。




「…こんな感じで収まったけど、どう?」
『まぁ良くやってくれるよなお前は…予想以上の結果だ』

ケータイの向こうはモニタリングしている幹彌だ。

「茜も楽しそうだし。思った以上に順応性高いね?あたしが他を呼び捨てにしてんのも気にしないくらいだから相当だ」
『あぁ、ありがとよ。報酬は割増しておく』
「当然だろ。まっ、今回は【まさかの幹部がマリカで遊んでる】って事実も発覚したけど。怒らないでやってよ?相当役に立ったアイテムだ」
『そこは見逃すつもりだ…ホントに楽しそうだな茜…』
「ホントはパパと一番遊びたいんだよ?じゃあ適当に迎えに来てこの件は終わり」
『分かった。こっちも少し仕事片付けたらそっち行く』

会話はそこで終わった。
少し嫉妬している感じが聞き取れたが、それは遊ぶ暇も中々作れない幹彌が悪い。


「さーてと。オバサンはプレイするより罰ゲーム考えるほうが楽しいけどねぇ…」


今度は何をさせようかと、リンネがまた部屋に戻っていった。
スポンサーサイト

 | HOME | 

プロフィール

寅丸

Author:寅丸
アニメが終わってからデュラの存在を知った可哀想な感じの人。原作しか知りません…orz。きっと静雄と派生が好きだと思う。ケロロは電波黄色と喧しい。10年目でいきなりハマった。なので【今更】。ピクシブ  呟き

カウンター

カテゴリ

ご案内 (1)
★雑記帳 (29)
★デュラ:絵 (7)
漫画 (8)
各夢主人公設定 (3)
トリップ(♀)【下地作り編】 (13)
      【万事屋開業編】 (5)
ぼくのなつやすみ(♂) (11)
MIX-JUICE(♂)【Battle】 (6)
        【Free Style】 (3)
             【現代】 (2)
★TIGER&BUNNY (8)
ナンバーゼロ(♂) (3)
★ケロロ:絵 (67)
電波コンビ (11)
他カプ (14)
漫画 (13)
病んでルンバ(R) (11)
仲良し北城家 (12)
大佐無双 (11)
★創作物置き場. (17)
Joker. (2)
★家宝 【眼福タイム】 (10)
リンク (1)

一言でも何でもお気軽に!

名前:
メール:
件名:
本文:

Designed by Miya@loconet 

FC2Ad

Copyright © イマサラ All Rights Reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。